特別コラム of R-YEG留萌商工会議所青年部HP

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~すべては未来の「笑心」のために~
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留萌商工会議所青年部
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先日、留萌ロータリークラブ様の例会に招かれ、講話をして参りました。

YEGは地域経済・地域社会を意識した提言活動および行動を根幹に持って
いるので、自分自身、地域の現状を再確認できるいい機会でした。

それと、YEGイズムは内部だけで消化されるのではなく、広く外部からの
検証、評価に耐えられるものでなくてはなりません。
今回は、私が所属している「経営学習室」の出張講話(外部活動)として
位置づけ、留萌YEGの存在PRに多少なりともつながれば嬉しいことです。

今回はあえて「留萌の目指す将来像」という大胆な題目にしました。
近い将来、これから第4波の危機が迫ってきている警鐘を感じてくれれば
幸いです。

この度、ロータリー様の会報に要約が載りましたので、以下に掲載します。
資料、データは割愛しますが、話の流れはつかめると思います。

以下、会報紙より掲載

         2011.9.27
留萌YEG 相談役 澤井篤司
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※「会議所ニュ-ス7月号」に掲載したものです。
 マ-ケッティングモデルに使われる「囚人のジレンマ」を題材にしました。

 留萌YEG 相談役 澤井篤司
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「春のきざし」編


 今冬の留萌は観測史上三番目の大雪を記録したという。
いつもは桜開花のニュースで賑わう五月連休だが、今年は雪がちらつく寒い日
が続いた。

しかし、冷え込んでいるのは気候だけではない。
先月末に発表された国内の三月経済統計によると、消費支出はマイナス8.5%
(前年同月比)、鉱工業生産指数もマイナス15.3%(前月比)であり、いずれ
も統計史上最大の下落を記録した。
この衝撃的な下げ幅は、東日本震災の爪痕が被災地のみならず全国に深く刻ま
れたことを如実に物語っている。

 二万五千人に迫る死者・不明者を出した未曾有の大災害を目の当たりにし
て、我々国民はこれまで多くの自粛をし、そして支援の輪を広げてきた。
留萌においても義援金を含めた幅広い分野に連日多くの善意が届けられてい
る。その善意と物資は、直接的な支援として被災地の復興に間違いなく貢献で
きるものだろう。

 それと同時に貢献できるこはないだろうか。
経済用語に「合成の誤謬(ごびゅう)」という言葉がある。
一人ひとりが節約するという美徳は、全体としては不況を生みだしてしまうと
いうことだが、先に示した経済統計の激減も「自粛という名の節約」に起因し
ているのかもしれない。

 今回被災した東北エリアは、過去に類を見ないほど広範囲で傷跡も深い。
そして復興には多大な財源と時間を要するであろう。
我々は北の同胞としてその復興を息長く支えていかなければならないのだ。

過度な自粛から経済活性へと舵を切り替え、税収を伸ばしていくことが復興支
援に間接的につながる。
疲弊によって我々支援する側が支援される側になってはならず、消費も含め、
経済活力のある健全な地域になることが真に求められる姿なのだろう。

 震災の日から四十九日が過ぎ、留萌にもようやく桜開花のニュースが届いた。
自然はいつもと変わりない正確な鼓動を刻んでいる。
今年もまた、新たな息吹が我々を外へと誘ってくれている。

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※ 震災により、市内経済も自粛により落ち込んでいます。
  この一文は、会議所ニュース(5月号)に「地域経済活性の呼びかけ」として掲載
  されたものです。

2011年(平成23年)5月15日  留萌YEG 相談役 澤井篤司
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「立春」編
「人が人としてあるとき」

これはつい一週間前のこと。巨大地震が東北沿岸地方に襲いかかった。
今も見えない放射能との一進一退の攻防、衝撃的な映像と被害状況が連日大き
く報道されている。

気仙沼の漁港が映し出された。
八年前の東北ブロック大会が当地で行なわれたときには、そこには夕陽に輝く
何隻もの大型船が連なる勇壮な光景があった。


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夕陽に染まる気仙沼港 (2003年9月)


その国内有数の活気ある漁港の記憶は今の映像と重なりあうところがない。
869年の三陸沖貞観(じょうがん)地震から千年の時を経て再来した巨大地震
は、一瞬にして文明と人の記憶を筆舌に表し難く一瞬にして流し去ったのだ。

「失意の胸には誰も踏み入ってはならない。自身が悩み苦しんだというよほど
の特権を持たずにしては」 の短詩が頭をよぎり、知人に不要不急の連絡を思い
止まらせる。
支援の端に同調させてもらってはいても、事の甚大さに比べるとあまりにも僅
(わず)かすぎて自身の心の終結には至らないのだ。

 そのなかで今から二年ほど前に、今ベストセラ-となっている「デフレの正
体」「ニッポンの地域力」の著者 藻谷(もたに)氏が留萌YEG主催の講演会
の冒頭で話した内容を思い出した。
氏は学生時代、全国地方を旅するなかで留萌の街角で所持金全額を落としてし
まったが、もしやと思い、警察署を尋ねてみるとタクシ-の運転手が財布をそ
のまま届けてくれていたことを知る。名乗らなかった留萌の善意者に心のなか
で感謝するしかない自分の非力さに打ちひしがれるなかであることに気づく。

「人は、ただ人でさえあれば、思いがけない相手の無償の助けに抱きとめても
らえることがある。お返しをしたければ、誰か他の人を、人であるというだけ
の理由で、無償の助けで抱きとめてあげるしかない」
その気づきが人生の転機だったと話していた。
それが年間千カ所の地方を回るなかで、地域経済の生きた情報と経営のヒント
を説く氏の地域に元気を与える活動の源泉であったのだ。

 今も全国から世界各国から東北被災地に向けて支援や過去の善意のお返しが
届いている。
太古から言い継がれてきた「人が人であるときの美しさ」(ギリシャ伝聞)は
現代においても人間社会の基盤を成している。今、そしてこれからも私たちに
求められるのは、明日あるいはいつか、何かをやらなければならないそのとき
」のために、地域に、自分に力をつけていくことだろう。

 宮城の吉岡宿には「一粒の花の種は、地中に朽(くち)ず、終(つい)に千
林の梢(こずえ)に登る」という言葉が残されている。 (国恩記「仙台叢書」)
その強い気概と希望を持つ東北が復興しないはずがない。




2011年(平成23年)3月19日  留萌YEG 相談役 澤井篤司